大乗寺

提供:石見銀山領33ヵ寺巡り
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 中国地方最大の湧出量を誇る三瓶温泉を昔は志学温泉と呼んでおり、江戸時代には遊郭があったほど栄えた温泉地でした。志学には地元の人々に愛されている2つの日帰り温泉「鶴の湯」と「亀の湯」があります。その亀の湯の隣にある志学郵便局の路地を入ったところにある新しい小さなお堂が大乗寺です。

 もとは、宝亀元年(770)三瓶山室の内に八面神社と並んで建立された七重伽藍のある名刹でした。上山の本宮神社の棟札に「宝亀三年秋九月大乗寺住職敬書」と書かれていたという地元の方の証言がありますが、残念ながらその棟札は現在行方不明です。

 嘉禄元年(1225)の洪水で伽藍は流され、志学金比羅坂に移されました。元は天台宗・真言宗でしたが、曹洞宗に改宗、近年は18番圓光寺(粕淵)の末寺となっています。

 お寺内に掲げてある「由来伝説」によると、石見の国、新西国三十三カ寺の内、第14番霊場参拝所でもあり、本尊の聖観音菩薩像は33年に1度開扉されます。

 現在の建物は、昭和六十年(1985)地元の山根光春氏が寄進されたものです。平成三十年(2018)島根県西部地震では志学や温泉街は大変な被害に遭い、その際、何年も開けたことのなかった厨子の扉から秘仏が飛び出てしまったとのこと。本尊は観音様と言い伝えられていたのですが、中におられたのは伽藍を守護すると言われる「韋駄天(いだてん)」で、たまげた(驚いた)というエピソードがあります。そこで維持管理をされている山根関治氏は、聖観音像の製作を依頼、厨子を新調、韋駄天と共に篤く祀って法要をあげ、次代へと継承されています。

石見銀山領33ヵ寺 16番札所
大乗寺
16大乗寺1.jpg
山号 妙光山
寺号 大乗寺(だいじょうじ)
宗旨 曹洞宗
所在地 島根県大田市三瓶町志学ロ415
観音 聖観音
御詠歌 只(ただ)たのめ 幾代(いくよ)迷いし 身なりとも 妙(たえ)なる光 てらささらめや

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