「石見銀山領33ヵ所巡り」の版間の差分
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== 石見銀山領33ヵ寺の巡り方 == | == 石見銀山領33ヵ寺の巡り方 == | ||
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+ | 33ヵ寺のスタンプを押したら手拭いは完成。きっと願い事が叶います! | ||
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===⁂サイクリング === | ===⁂サイクリング === | ||
2024年秋から各お寺にスタンプ設置を開始。11月10日までにすべのお寺でスタンプを押すことができます。サイクリングで巡ったら楽しいよ~。 | 2024年秋から各お寺にスタンプ設置を開始。11月10日までにすべのお寺でスタンプを押すことができます。サイクリングで巡ったら楽しいよ~。 |
2024年10月28日 (月) 02:07時点における最新版
石見銀山領33ヵ寺巡り道中の地質の魅力をたっぷりお伝えする 講演会とエクスカーションを開催します。 20204年11月9日、10日
「石見銀山領33ヵ所巡り」について[編集]
石見銀山領33ヶ所巡りの起源は,大田市波根町の「観聴随筆」(1658~1846)という石見銀山領下の記録書に以下の記述があります.
大田市文化財 書 S47.3.8 紙本墨書観聴随筆 4巻 波根町 個人 万治元年(1658)〜弘化3年(1846) 天領下記録
この中には,33ヵ寺がどこなのかは書かれていませんでした.
2018年,江の川の水害で被害を受けた江津市桜江町の旧家の蔵を片付けているときに,元禄6年の古文書「石州銀山近里巡礼縁起」が見つかりました.その後,国立歴史民俗博物館所蔵「石州福光村福富家文書」にも縁起の写しがあることが分かりました.
この古文書をもとに,33ヵ寺を一つ一つ訪ね歩き,今は途絶えてしまった銀山領観音巡礼33ヵ寺を示したのがこのホームページです.建物がある寺院は3分の2.残り3分の1は,寺跡または信仰心の篤い地元民によって小さな庵となっています. 当時の33ヵ寺を巡り,400年前に信仰と観光を楽しみながら健康を願った人々に思いをはせていただければ幸いです.
33ヵ寺の中には,江戸時代の観音巡礼の痕跡もありました.
石見銀山領33ヵ所巡りを始める前に行ってみよう~! 石見銀山資料館では,33ヵ所巡りのマップや情報を提供しています.
石見銀山領33ヵ寺の巡り方[編集]
石見銀山領33ヵ寺巡りのてぬぐいができました。 33ヵ寺のスタンプを押したら手拭いは完成。きっと願い事が叶います!
⁂サイクリング[編集]
2024年秋から各お寺にスタンプ設置を開始。11月10日までにすべのお寺でスタンプを押すことができます。サイクリングで巡ったら楽しいよ~。
⁂県立大学生ちょこっと巡礼体験[編集]
島根県立大学国際関係学部国際コミュニケーションコース学生9名が巡礼を体験しました. 銀山領内の多様な自然とお寺を体験できるよう7ヵ寺を選んでご紹介します.
⁂1泊2日ですべて廻る[編集]
旧家の蔵から見つかった古文書に記された巡礼の旅程を一泊二日で制覇する! のどかな秋空の下,島根の人気ユーチューバーきんちゃいTVのPちゃんが33ヵ寺すべてを巡りました.【石見銀山領33ヶ所巡りの旅】は#1~#6までの6回連続掲載です.
#1 1番札所~4番札所 18分
[#2 5番札所~8番札所 18分] [#3 9番札所~16番札所 18分] [#4 17番札所~20番札所 20分] [#5 21番札所~25番札所 18分] [#6 26番札所~33番札所 23分]
⁂全行程を徒歩で巡る[編集]
8泊9日の巡礼旅 : 2023年3月28日~4月5日,歩いて巡礼をしました. ①3月28日 歩行距離:16km 巡礼先:1番~7番 参加者:6名 チーナカ豆泊
②3月29日 歩行距離:25.7km 巡礼先:8~10番 参加者:3人 雪見院泊
③3月30日 歩行距離:23.4km 巡礼先:11~14番 参加者:3人 小屋原温泉泊
④3月31日 歩行距離:29,2km+14.3km(車) 巡礼先:15~18番 参加者:4人 千千香泊
⑤4月1日 歩行距離:23,2km 巡礼先:19,20番 参加者:7人 清水家泊
⑥4月2日 歩行距離:224番3.6km+12km(車) 巡礼先:21~24番 参加者:5人 西田屋泊
⑦4月3日 歩行距離:18.3km 巡礼先:31,32番 参加者:3人 川の宿泊
⑧4月4日 歩行距離:24km 巡礼先:28~30番 参加者:2人 輝雲荘泊
⑨4月5日 歩行距離:5.8km+12.9km(車) 巡礼先:25,26,33番 参加者:4人 最後の日は雨
33ヵ寺の紹介[編集]
- 寺号は50音順ソート
番 | 山号 | 寺号 | 画像 | 宗旨 | 所在地 | 観音 | 備考 | YouTube |
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1 | 銀峯山 | せいすいじ 清水寺 |
真言宗 | 島根県大田市大森町ニ95 | 十一面観音(秘仏/本尊) | 石見国観音霊場 1番札所 | [清水寺] | |
2 | 岩屋山 | じんぐうじ 神宮寺 |
真言宗 | 島根県大田市大森町(建物無し) | 十一面観音(現在無し) | 佐毘売山神社(大田市大森町)の別当寺 清水寺に合併 |
[travelguide] | |
3 | 玉峯山 | りゅうしょうじ 龍昌寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市大森町(建物無し) | 聖観音(現在無し) | 大田市久利町久利861に移転 | ||
4 | 石城山 | かんぜおんじ 観世音寺 |
真言宗 | 島根県大田市大森町イ1383 | 聖観音(本尊) | [観世音寺] | ||
5 | 安養山 | しょうげんじ 勝源寺 |
浄土宗 | 島根県大田市大森町イ430-1 | 十一面観音(現在無し) | [勝源寺] | ||
6 | 福應山 | ぜんこうじ 善興寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市仁摩町天河内19 | 聖観音 | [善興寺] | ||
7 | 涛来山 | はていじ 波啼寺 |
真言宗 | 島根県大田市仁摩町宅野町1315 | 聖観音(現在無し) 十一面観音(秘仏/33年に1度御開帳/本尊) |
石見国観音霊場 2番札所 | [波啼寺] | |
8 | 金剛山 | あんらくじ 安楽寺 |
真言宗 | 島根県大田市静間町1558 | 聖観音(秘仏/33年に1度御開帳) | 石見国観音霊場 3番札所 | [安楽寺] | |
9 | 八百山 | じんぐうじ 神宮寺 |
真言宗 | 島根県大田市川合町川合1545(物部神社内/建物無し) | 聖観音(現在無し) | 物部神社の別当寺 | [神宮寺] | |
10 | 天王山 | けんこうじ 建功寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市川合町吉永1196 | 聖観音(現在無し) | |||
11 | 妙高山 | えんこうじ 圓光寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市久手町刺鹿1369 | 十一面観音(現在無し) | [圓光寺] | ||
12 | 寿智山 | ちょうふくじ 長福寺 |
浄土宗 | 島根県大田市波根町706 | 聖観音 | [長福寺] [travelguide] | ||
13 | 高徳山 | しょうりんじ 松林寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市富山町山中331 | 聖観音(現在無し) | [松林寺] | ||
14 | 霊椿山 | えんじょうじ 圓城寺 |
天台宗 | 島根県大田市三瓶町野城イ420 | 千手観音(秘仏/毎年正月10-15時御開帳/本尊) | 石見国観音霊場 6番札所 | [圓城寺] [travelguide] | |
15 | 起雲山 | がりゅういん 臥龍院 |
曹洞宗 | 島根県大田市三瓶町池田(建物無し) | 聖観音 | 石見国観音霊場 7番札所 崇福寺(大田市三瓶町)に合併 |
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16 | 妙光山 | だいじょうじ 大乗寺 |
曹洞宗 | 島根県大田市三瓶町志学ロ415 | 聖観音 | [大乗寺] | ||
17 | 甘露山 | みょうゆうじ 妙用寺 |
臨済宗 | 島根県邑智郡美郷町浜原460 | 聖観音 | [妙用寺] | ||
18 | 慈眼山 | えんこうじ 圓光寺 |
曹洞宗 | 島根県邑智郡美郷町粕淵439 | 准胝観音(現在無し) 馬頭観音(本尊) |
[圓光寺] | ||
19 | 善養山 | あんらくじ 安楽寺 |
曹洞宗 | 島根県邑智郡美郷町内田343(建物無し) | 如意輪観音(現在無し) | 長江寺に合併 | [安楽寺] | |
20 | 如意山 | えんぷくじ 円福寺 |
真言宗 | 島根県大田市祖式町459 | 聖観音(秘仏/33年に1度御開帳/本尊) | [円福寺] | ||
21 | 臨流山 | せんがんじ 仙岩寺 |
曹洞宗 | 島根県邑智郡川本町谷戸295 | 千手観音 | 石見国観音霊場 9番札所 | ||
22 | 寶生山 | かんなみじ 甘南備寺 |
真言宗 | 島根県江津市桜江町坂本3842-1 | 聖観音(現在無し) | 石見国観音霊場 11番札所 | [甘南備寺] | |
23 | 極楽山 | ちょうこうじ 長江寺 |
曹洞宗 | 島根県邑智郡川本町湯谷784 | 聖観音 | 石見国観音霊場 10番札所 | [長江寺] | |
24 | 真瀧山 | だいこういん 大光院 |
曹洞宗 | 島根県大田市大代町新屋1075 | 聖観音(福城寺へ移動) | |||
25 | 三学山 | じぶうじ 鷲峯寺 |
真言宗 | 島根県大田市温泉津町荻村 | 千手観音(多陀寺〔浜田市〕へ移動) | |||
26 | 見宝山 | こんごういん 金剛院 |
真言宗 | 島根県大田市温泉津町イ758 | 千手観音(秘仏/33年に1度御開帳/本尊) | [金剛院] | ||
27 | 金剛山 | りょうごんじ 楞厳寺 |
真言宗 | 島根県大田市温泉津町福光ハ67 | 聖観音(本尊) | [楞厳寺] | ||
28 | 熊野山 | がんりゅうじ 岩瀧寺 |
曹洞宗 | 島根県江津市波積町本郷178-3 | 聖観音 | [岩瀧寺] | ||
29 | 万徳山 | ふくじょうじ 福城寺 |
曹洞宗 | 島根県江津市波積町本郷251 | 聖観音 | |||
30 | 南陽山 | じおんじ 慈恩寺 |
臨済宗 | 島根県江津市都治町1174 | 聖観音(本尊) 十一面観音(秘仏/33年に1度御開帳) |
[慈恩寺] | ||
31 | 万安山 | せいたいじ 清泰寺 |
臨済宗 | 島根県江津市松川町市村410 | 聖観音 | [清泰寺] | ||
32 | 瑠璃山 | ひかさじ 日笠寺 |
曹洞宗 | 島根県江津市桜江町谷住郷1643 | 十一面観音(現在無し) 聖観音 |
[日笠寺] | ||
33 | 鏡向山 | たかのじ 高野寺 |
真言宗 | 島根県大田市温泉津町井田ハ480 | 聖観音(秘仏/33年に1度御開帳) | 石見国観音霊場 33番札所(結願所) | [高野寺] [travelguide] |
地図[編集]
ダウンロード[編集]
ファイル:石見銀山33マップ 220131.pdf(3MB)
お知らせ[編集]
☆33ヵ所巡り道中の魅力を探る地質エクスカーションの日程が決まりました。 11月10日(日) 前日9日(土)には、銀山領内の地質あれこれについて学習する講演会も開催します。 ☆二十四番札 大光院 高山そば道場→「さんもん亭」という名前で新たにお蕎麦屋さんを始めました。(日曜開店) 大光院のお地蔵様の写真を置いています。そちらを拝んで参拝してください。
アーカイブス[編集]
講演会[編集]
講師:仲野義文氏(石見銀山資料館館長) とき:2021年5月16日 ところ:大田市大森町「熊谷家住宅」
中世社会の宗教事情と寺院-寺社~近世の三十三ヵ所巡りを手がかりに~ 講師:井上寛司氏(島根大学法文学部名誉教授) とき:2021年11月28日 ところ:大田市あすてらすホール ファイル:中世社会の宗教事情と寺院・神社 修正.pdf
真宗地帯石見の宗教事情 講 師:小林准士氏(島根大学法学部教授) と き:2022年11月13日 ところ:大田市民会館中ホール 内 容:江戸時代の石見国には浄土真宗の寺院が多く、石見門徒と呼ばれる真宗の信者からは妙好人と称される篤信者も出ました。 そのような地域における観音信仰と順 礼の意味合いについてお話しします。 ファイル:真宗地帯石見の宗教事情.pdf ファイル:表0から7(6以外).pdf ファイル:表6.pdf
石見銀山領33ヵ所巡り歴史連続講演会Ⅰ と き:2023年7月15日 ところ:石見銀山世界遺産センター 「石見銀山領の寺社の戦国史~戦国武将・巡礼と寺社」 講師:倉恒康一氏(島根県教育庁世界遺産室専門研究員) 内 容:大田市内の寺社に、戦国時代を生きた武将や諸国巡礼の人々がどのような信仰を寄せていたのか、主に文献資料を用いて解説します。 元禄6年(1693)に石見銀山御料三十三箇所の観音霊場巡礼が始まる前の人々の信仰に迫ります。
石見銀山領33ヵ所巡り歴史連続講演会partⅡ と き:2023年10月29日 ところ:江津市川越地域コミュニティ交流センター 講演② 「山城の発見」報告 講師:持田直人氏(江津市教育委員会主任主事) 講演③ 「観音信仰と中世の武士」 講師:西田友広氏(東京大学史料編纂所准教授) 内 容:①観音と観音信仰 ②中世の武士と仏教 ③石見地域と巡礼
石見銀山領33ヵ所巡り歴史連続講演会partⅢ と き:2023年12月9日 13:30~ ところ:島根県邑智郡美郷町みさと館 講演① 「石見銀山領内の巨樹」 講師:宮崎進也氏(樹木医) 講演② 「銀山争奪戦と佐波氏」 講師:倉恒康一氏(島根県教育庁文化財課世界遺産室専門研究員)
石見銀山領33ヵ所巡り歴史連続講演会partⅣ と き:令和6年2月25日(日)13時30分~ ところ:悠邑ふるさと会館(川本町) 『石見銀山領の山城』(約55分) 講師:高屋茂男氏(島根県立八雲立つ風土記の丘所長)
お問い合わせ先[編集]
銀山領33ヵ寺巡る会
電子メール:ig33meguru*gmail.com(*を@に変えてお問い合わせください)
Facebook:https://www.facebook.com/sakuraekomonjo
「公益信託大成建設自然・歴史環境基金」及び「特定非営利活動法人石見銀山協働会議」の助成を受けてこのページを作成しています.