「安楽寺(金剛山)」の版間の差分

提供:石見銀山領33ヵ寺巡り
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安楽寺は、石見国霊場三番札所として、「蓮葉の おく白露も 時を経て 花のうてなに 安く楽しむ」という御詠歌が知られています。<ref>『[[出版物#.E3.80.8E.E7.9F.B3.E8.A6.8B.E9.8A.80.E5.B1.B1.E9.A0.98.E4.B8.89.E5.8D.81.E4.B8.89.E3.82.AB.E6.89.80.E5.B7.A1.E3.82.8A.E3.80.8F|石見銀山領三十三ヵ所巡り]]』(桜江古文書を現代に活かす会、2019年)より転載。</ref>
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 国道9号線を西に、大田を過ぎて静間川を渡ると、この静間川沿いに県道123号線が走っています。これを遡っていくと小高い岩山が見えて金剛山に入る道が続きます。しばらく坂を上っていくと金剛山安楽寺の山門が見えてきます。
  
プチ修行体験ができます。参道入り口から本堂まで約1kmの急な坂道と石段の連続はまさに修行。山頂からは日本海と三瓶山が見え,眺望が抜群です.<ref>「石見銀山領33ヵ寺巡りマップ」お勧めポイントより</ref> 御朱印があります。
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 昔この辺りでは金剛温泉があったようで、地元の人は親しみを込めて「こんごせ」「こんごうせん」と呼んでいました(ちなみに山号も「こんごうせん」です)。
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 この寺は弘治三年(1557)をはじめ数度の火災にあっているため詳しいことはよくわかりませんが、寺伝によると永観三年(985)に花山天皇の勅命を受けた雲海上人の創建とされ、明徳二年(1391)に後小松天皇の勅命で南北朝の内乱を鎮める為、護摩祈祷道場として七堂伽藍が建立された勅願寺とのことです。
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 この寺には鬼伝説もあります。わが国山岳修行の祖である役行者の使者である鬼(前鬼)が掘ったと伝わる井戸が裏山にあり、障りがある人が近づくと井戸水が赤くなるとの伝承も伝わっています。今の鬼村に住んでいた鬼がこの地にも住み、鬼が住んだところが寺になったとも伝わります。役行者といえば山岳信仰ですが、ここには「のぞきの行場」や「投げ入れの仏」など、高所にあるためそれを感じさせるところもあり、本堂裏にある岩鼻周辺から望む三瓶山や、眼下に広がる静間川周辺の延里田台(でんだい~平野のこと)の眺望、さらに頂上にある展望台から望む日本海方面など、とてもよい景観を呈し、昔は遠足で訪れる学校もあったようで、風光明媚な場所となっています。
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 また即身成仏したと伝わる江戸期・第31世戒傳上人の墓標(供養塔)もあります。こうした即身仏は石見には二例あるようです。
  
 
== 動画 ==
 
== 動画 ==

2026年2月12日 (木) 12:36時点における版

石見銀山領33ヵ寺 8番札所
安楽寺
08安楽寺1.JPG
山号 金剛山
寺号 安楽寺(あんらくじ)
宗旨 真言宗
所在地 島根県大田市静間町1558
観音 聖観音(秘仏/33年に1度御開帳)
御詠歌 金剛の 山鳥(やまどり)の尾(お)の なかき世を いのりや老(おい)の あし引(ひき)の坂
スタンプ設置場所 本堂内(向って左の引き戸から入る)
地形・地質 岩山に建つ
URL https://www.rakanji.jp/anrakuji/
備考 石見国観音霊場 3番札所

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 国道9号線を西に、大田を過ぎて静間川を渡ると、この静間川沿いに県道123号線が走っています。これを遡っていくと小高い岩山が見えて金剛山に入る道が続きます。しばらく坂を上っていくと金剛山安楽寺の山門が見えてきます。

 昔この辺りでは金剛温泉があったようで、地元の人は親しみを込めて「こんごせ」「こんごうせん」と呼んでいました(ちなみに山号も「こんごうせん」です)。

 この寺は弘治三年(1557)をはじめ数度の火災にあっているため詳しいことはよくわかりませんが、寺伝によると永観三年(985)に花山天皇の勅命を受けた雲海上人の創建とされ、明徳二年(1391)に後小松天皇の勅命で南北朝の内乱を鎮める為、護摩祈祷道場として七堂伽藍が建立された勅願寺とのことです。

 この寺には鬼伝説もあります。わが国山岳修行の祖である役行者の使者である鬼(前鬼)が掘ったと伝わる井戸が裏山にあり、障りがある人が近づくと井戸水が赤くなるとの伝承も伝わっています。今の鬼村に住んでいた鬼がこの地にも住み、鬼が住んだところが寺になったとも伝わります。役行者といえば山岳信仰ですが、ここには「のぞきの行場」や「投げ入れの仏」など、高所にあるためそれを感じさせるところもあり、本堂裏にある岩鼻周辺から望む三瓶山や、眼下に広がる静間川周辺の延里田台(でんだい~平野のこと)の眺望、さらに頂上にある展望台から望む日本海方面など、とてもよい景観を呈し、昔は遠足で訪れる学校もあったようで、風光明媚な場所となっています。

 また即身成仏したと伝わる江戸期・第31世戒傳上人の墓標(供養塔)もあります。こうした即身仏は石見には二例あるようです。

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