「江戸へ持参の書物留」を編集中

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  宜山之由申候其上柑子谷之儀大谷辺より壱丁
 
  宜山之由申候其上柑子谷之儀大谷辺より壱丁
 
  程地下り故此所水抜普請仕候得者銀山谷之
 
  程地下り故此所水抜普請仕候得者銀山谷之
              (就ヵ)  
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諸間歩之水抜二罷成然((就ヵ))中弐拾六口之間歩ハ
諸間歩之水抜二罷成然中弐拾六口之間歩ハ
 
 
  鏈を見懸ケ候へ共水湛稼相延差置申候此間歩
 
  鏈を見懸ケ候へ共水湛稼相延差置申候此間歩
 
  共ニ悉水旱落目前と十分之稼罷成候由
 
  共ニ悉水旱落目前と十分之稼罷成候由
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  之間歩相稼候ハヽ弥以出方宜御徳用茂
 
  之間歩相稼候ハヽ弥以出方宜御徳用茂
 
  大分相増可申候右之通新切間歩も段々
 
  大分相増可申候右之通新切間歩も段々
                (はかばかヵ)
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出方宜御座候得共普請者((は)ヽ(か)か(ば)ヽ(かヵ))敷ふ罷成土留
出方宜御座候得共普請者ヽかヽ敷ふ罷成土留
 
 
  崩候へハ敷内ニ水を包及大破ニ候而ハ如何様
 
  崩候へハ敷内ニ水を包及大破ニ候而ハ如何様
 
  仕候而茂早速取明ヶ申儀不罷成候旁以役人山師
 
  仕候而茂早速取明ヶ申儀不罷成候旁以役人山師
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  鏈を見懸け候へ共、水湛へ稼ぎあい延び差し置き申し候、此の間歩   
 
  鏈を見懸け候へ共、水湛へ稼ぎあい延び差し置き申し候、此の間歩   
 
  共に悉く水旱落目前と、十分の稼ぎ罷り成り候由
 
  共に悉く水旱落目前と、十分の稼ぎ罷り成り候由
  申し候に付き小吹屋山より水縄を引き見分仕りそうらはば
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  申し候に付き
壱町ほど地下りにて御座そうろう 弐拾六口の間歩も見分
 
仕りそうろう処に柑子谷水抜普請成就仕りそうらはば必定
 
水落申すべき様にあい見へ申しそうろう 柑子谷ならびに弐拾六口
 
の間歩あい稼ぎそうらはばいよいよ以て出方宜しく御徳用も
 
大分あい増し申すべくそうろう 右の通り新切間歩も段々
 
出方宜しく御座そうらえども普請はかばかしく罷り成らず土留
 
崩れそうらへば敷内に水を包み大破に及びそうろうては如何様
 
仕りそうろうても早速取り明け申す儀まかりならずそうろう かたがた以て役人山師
 
共願の通り拝借銀弐百貫目仰せ付けられそうろう様に仕り
 
  
 
=== 14枚目(全21枚の内) ===
 
=== 14枚目(全21枚の内) ===
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  度奉存候返納之儀者拾五年賦ニ年ヽ
 
  度奉存候返納之儀者拾五年賦ニ年ヽ
 
  返納可為仕候
 
  返納可為仕候
一山師江一向山相渡候得者鏈分相成候故
 
御徳用大分減少仕候縦令山師稼之
 
山ゟ灰吹百貫目出候得者金弐百両程
 
運上相納り申候御入用を以普請仕候山ゟ
 
灰吹百貫目出候得ハ金六百両余之御徳用
 
御座候且又拝借被仰付候上若山ふ盛り
 
候而御費之方ニ相見へ候ハヽ何時茂返上納可為
 
仕候此段委細吟味を詰候所決而相滞之儀
 
無御座候尤地役人山師共方ゟ証文茂取置
 
申候何とそ願之通被仰付被下候様ニ仕度
 
奉存候去巳年と当午年御徳用之差
 
引仕差上ヶ申候己上
 
 
石州銀山午年正月ゟ同九月迄出灰吹髙
 
一 灰吹銀拾弐貫三百六拾三匁弐分              正月分
 
一 同四拾六貫八百四拾七匁壱分                二月分
 
一 同八拾六貫五百五拾六匁四分五厘              三月分
 
 
 
たく存じ奉りそうろう 返納の儀は拾五年賦に年々
 
返納仕らせべくそうろう
 
山師へ一向あい渡しそうろえば、鏈分けあい成りそうろう故
 
御徳用大分減少仕りそうろう。たとい山師稼ぎの
 
山より灰吹百貫目出そうろえば、金二百両ほど
 
運上あい納り申しそうろう。御入用を以て普請仕りそうろう山より
 
灰吹百貫目出そうろえば、金六百両余りの御徳用
 
御座そうろう。且つ又拝借仰せ付けそうろう上、もし山ふ盛り
 
そうろうて御費の方にあい見へそうろはば、何時も返上納
 
仕りさすべくそうろう。この段委細吟味を詰めそうろう所、決してあい滞りの儀
 
御座なくそうろう。尤も地役人山師共方より証文も取り置き
 
申しそうろう。何とそ願いの通り仰せ付けられ下されそうろう様に仕りたく
 
存じ奉りそうろう。去巳年と当午年御徳用の差し
 
引き仕り差上げ申しそうろう。己上
 
 
 
  
 
   
 
   
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[[ファイル:A216-075.JPG|600px]]
 
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一 同七拾八貫弐百八拾九匁五分                四月分
+
=== 16枚目(全枚の内) ===
一 同六拾三貫八百弐拾五匁四分                五月分
 
一 同六拾壱貫九百九拾九匁三分五厘            六月分
 
一 同六拾八貫百五匁四分                        七月分
 
一 同七拾四貫百四拾四匁七分四厘五毛          八月分
 
        内四拾貫目九月分灰吹登銀ニ入
 
一 同六拾三貫百四匁八厘                      九月分
 
    合五百五拾五貫弐百三拾六匁壱分弐厘五毛
 
        以上
 
      享保十一年午九月
 
 覚
 
一、先年柑子谷水抜御普請之儀後藤覚右衛門
 
御代官之節銀弐百貫目御入用被下置
 
普請被仰付候処石堅ク積之外切地相延
 
 
 
  覚え
 
一、先年柑子谷水抜御普請の儀、後藤覚右衛門
 
御代官の節、銀弐百貫目御入用下し置かれ
 
普請仰せ付けられそうろうところ、石堅く積みのほか切地相延び
 
 
 
=== 16枚目(全21枚の内) ===
 
  
 
[[ファイル:A216-076.JPG|600px]]
 
[[ファイル:A216-076.JPG|600px]]
不申其上切当テ可申積之鉉筋も悉纔
 
石目之様成物斗切出シ稼捗取り不申ニ付
 
 
申さず、その上切り当て申すべくつもりの鉉筋もことごとくわずか、
 
石目の様なる物ばかり切り出し、稼ぎ捗り申さずに付き
 
 
   
 
   
 
      
 
      
 
 
=== 17枚目(全21枚の内) ===
 
=== 17枚目(全21枚の内) ===
  
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  そこで、この水抜き工事ができるならこの水が全て落ちることは目前で、
 
  そこで、この水抜き工事ができるならこの水が全て落ちることは目前で、
 
  十分の稼ぎができることを申し上げます。
 
  十分の稼ぎができることを申し上げます。
小吹屋山から水縄を引いて調査したら、一町ほど地面が低かったです。
 
二十六の間歩も調査したところ、柑子谷の水抜き工事が成功し水が落ちることは間違いないように見えました。
 
柑子谷に加え二十六の間歩も経営していくことができたら、
 
銀鉱石をますます産出でき、幕府の利益も大分増すと思います。
 
同様に、新切間歩も産出銀が段々増えてきていますが、工事は成功していません。
 
もし土留めが崩れてしまったら、坑道内に水がたまり大破してしまいます。
 
そうなったら、すぐに坑道を開くことはできません。
 
役人と山師が共にお願いしている通り、二百貫目の拝借銀をもって仰せ付けられますようお願いいたします。
 
返却については、十五年賦で毎年お返しいたします。
 
 
一山師にすべてを渡して請け山にしてしまえば、山から出て来る鉱石をそのまま配分することになるので、
 
幕府の利益が大きく減少することになります。
 
たとえば、山師が請け山にしている山から灰吹法によって銀が百貫目出れば
 
金二百両ほどが幕府に運上金として納められます。
 
しかし幕府からの資金をもって普請した山から灰吹銀が百貫目出れば金六百両余りの利益になります。
 
その上、資金を拝借して掘ってみて、鉱石の出が悪く損失が出るように見えた場合は借りたお金については、
 
いつでも返済させます。これらについても詳細に検査しましたが決して返済が滞るようなことはありません。
 
在地の幕府の役人山師たちから証文も取っております。
 
なにとぞ願いの通り、拝借を仰せ付けられますようお願いいたします。
 
去年巳年と今年午年の利益の計算したものを差し出します。以上。
 
 
覚え
 
一、先年の柑子谷の水抜き工事については、後藤覚右衛門が
 
代官だった頃に、銀二百貫を費用としてくだされて、工事が命じられました。
 
しかし、とても石が堅く、予定よりも開削が進みませんでした。
 
その上、掘り当てるはずだった鉱脈に向かって掘っても、
 
銀の含有量が少ない石のようなものばかりが出てきて、経営はうまく行きませんでした。
 
  
 
== 脚註 ==
 
== 脚註 ==

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