「大元神楽銀之事」の版間の差分

提供:桜江古文書を現代に活かす会
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== 現代語訳 ==
 
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大貫村大元神楽維持のために寄附した銀の事である。
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合わせて百匁、但し丁銀である。
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右は大貫村で七年ごとに行っている大元神楽を行うに向けて、地元の氏子や村の人々から
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お金を取り立てて執り行っています。
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これについて、悪年の年は延期とする事もございます。
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私はこの事情を嘆き、百匁の銀を神に納めることに致しました。
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これを村の括り銀として庄屋の所へ預けておくこととします。
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そしてその銀を運用した利息を入目銀として、神楽を執り行うことを実現させるため、
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神に納めるのです。
  
 
== 脚註 ==
 
== 脚註 ==

2016年8月22日 (月) 00:34時点における版

目録番号:な22

担当:島根大学法文学部社会文化学科歴史と考古コース古文書ゼミ


文書画像と釈文と書き下し文

1枚目(全2枚の内)

な22-1.JPG

奉寄附当所大元神楽銀之事
 合百目定    但し丁銀也
 
右者大貫村大元神楽七年季ニ地
下氏子中人別取立を以執行仕候就夫
悪年之時分者年季相延候拙者此儀
をなげき右之銀致神納則此銀当村
括銀ニ庄屋所江預ヶ置七年之利分を以神
楽入目銀被成御執行為成就致神納候
 寄附奉る当所大元神楽銀の事
 合せて百目に定む 但し丁銀なり

右は、大貫村大元神楽七年季に地
下氏子中人別取り立てを以て執行仕り候。夫れに就き、
悪年の時分は年季あい延び候。拙者此の儀
をなげき、右の銀神納致し、則ち此の銀当村
括り銀ニ庄屋所へ預け置き、七年の利分を以て、神
楽入目銀御執行成され成就の為、神納致し候。
    

2枚目(全2枚の内)

な22-2.JPG

    

現代語訳

大貫村大元神楽維持のために寄附した銀の事である。
合わせて百匁、但し丁銀である。

右は大貫村で七年ごとに行っている大元神楽を行うに向けて、地元の氏子や村の人々から
お金を取り立てて執り行っています。
これについて、悪年の年は延期とする事もございます。
私はこの事情を嘆き、百匁の銀を神に納めることに致しました。
これを村の括り銀として庄屋の所へ預けておくこととします。
そしてその銀を運用した利息を入目銀として、神楽を執り行うことを実現させるため、
神に納めるのです。

脚註


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