恋文
ナビゲーションに移動
検索に移動
目録番号:y71-6
担当:古文書に親しむ会 in 松江
文書画像と釈文
1枚目(全3枚の内)
恋しき御かたさま ごぞんじより 御もとへ
2枚目(全3枚の内)
かへすかへす 一筆染し申し上 まいらせ候 朝夕ひやひや 敷おハしまし候へ共 ますます御きけん もしよろしく 遊ハし候半と存候 わか方そんじより つきまし わもし事 何のさわりのふ くらし まし候まゝ 少しも 御気もしくださる ましく候 扨々や 他日まかりいてまし 候へ共 御そもし様の 御尊顔を拝し申 さず 申上げ度事 海 山ありまし候へ共 常々一言申あけ 候やうもなくさん ねんにそんし申
3枚目(全3枚の内)
まいらせ候 何卒々々 ちよと御めもし なしくだされ 候へは 何角御もの かたりいたし まし うれしく そんしまいらせ候 わもし事も明日 ハ かへりまし候まゝ 何卒々々今そん ちより御めもしの 程くれゝゝ たのみ あけそんじまいらせ候 人めをしのび何角 つくしかたく 先ハ おしき筆留 荒々目出度申候 けふ 御存より 恋しき 御方様 御もとへ
現代語訳
一筆書かせていただきます。 朝夕ひえびえとしておりますが、あなた様は、ますますお元気でいらっしゃることと存じます。わたくし宅のことは御存じと思います。私も何の差し支えもなく暮らしておりますので、御気づかいいただかなくとも宜しゅうございます。 さてさて、過日はお出かけ下さいましたのに、あなた様にお逢いすることができませんでした。お話したいことが海山ほどにたくさんありますし、常々一言でも申上げようと思うことも、お話できず残念でございます。 どうぞ、どうぞ一目なりともお逢いくだされば、色々とお話しすることが出来て、嬉しく思うことでございます。 わたくしも、明日は帰りますから、どうぞ、どうぞ今、お目にかかりたく、くれぐれもお頼みいたし、楽しみにお待ちしております。 人目を忍び書いておりますので、思いを尽くしがたいのですが、とりあえず、残念ですが、筆を留めさせていただきます。ざっと申上げるしだいです。
脚註
コメント
<comments hideform="false" />
== 酒井 のコメント ...
僭越ながら検討下さい。:一筆啓し申上 そんじまいらせ候へきまゝ たゝ一言 御めもしなしくだされ候ハヽ 今はん(晩)ちよと 目出度かしく
--酒井 2013年9月4日 (水) 16:09 (JST)